頭痛・片頭痛
「頭痛薬を手放せない」
「天気が悪くなると必ず頭が痛い」
「首や肩のこりと一緒に頭痛が起きる」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
慢性的な頭痛は、単なる“脳の問題”ではなく、姿勢・血流・自律神経の乱れから来ていることも多いです。
頭痛にはいくつかタイプがあり、それぞれ原因や対処法が異なります。
今回は頭痛の原因や鍼灸を使った施術内容をご紹介します。
頭痛の主な原因
頭痛の種類と原因
頭痛の種類 | 特徴 | 原因 |
---|---|---|
緊張型頭痛 | 頭全体が締め付けられるような痛み | 肩・首のこり、姿勢不良、ストレス |
片頭痛(偏頭痛) | 片側(または両側)のズキズキと脈打つような痛み | 血管の拡張、ホルモン変動、光・音の刺激、ストレス |
群発性頭痛 | 目の奥をえぐられるような激しい痛み | 自律神経の異常、季節変動 |
天気・気圧性頭痛 | 雨や台風前に起きる頭痛・だるさ | 雨や台風前に起きる頭痛・だるさ |
ホルモン性頭痛 | 生理前や排卵期の頭痛 | ホルモンバランスの変化(女性に多い) |
- 首や肩の筋緊張による血流障害
- 姿勢不良やストレートネックによる頸椎の負担
- 睡眠不足や精神的ストレスによる交感神経の興奮
- 脳血管の過度な収縮・拡張(片頭痛)
などが頭痛の原因となる可能性があります。
注意すべき頭痛
注意が必要な頭痛の症状・疾患をご紹介します。これらは重大な疾患が隠れている可能性があるため、医療機関(病院・脳神経外科など)での診断・治療が必要です。
- くも膜下出血:突然の激しい頭痛(雷が落ちたような痛み)、意識障害、吐き気、けいれんなどがでます。命に関わる緊急疾患です。
- 脳腫瘍:脳の圧迫によって起こる頭痛。徐々に悪化する慢性的な頭痛、早朝の頭痛、吐き気や視覚障害を伴うことも。
- 髄膜炎:細菌やウイルスによる感染症。発熱、項部硬直(首が固くなる)、意識障害、吐き気などを伴う頭痛。
- 高血圧性頭痛(悪性高血圧):血管に大きな負担がかかっている状態。血圧が非常に高く、頭痛、めまい、吐き気、胸の圧迫感などを伴う。
- 緑内障発作:目の圧が急上昇し、目の痛み、頭痛、吐き気、視力低下がみられる。失明の恐れもあるため眼科での緊急対応が必要。
- 側頭動脈炎(高齢者のこめかみの痛み):視力を失う危険がある疾患。こめかみの拍動性の痛み、あごの疲労感、視力低下などが特徴。
- 二次性頭痛全般(腫瘍、感染、外傷など原因がある頭痛):明確な原因疾患があるため、医療機関での画像診断や血液検査が必要。
東洋医学的な見方
東洋医学では、頭痛の多くは「肝」「脾」「腎」「風」「瘀血」の乱れが関係すると考えます。
東洋医学的タイプ | 特徴・原因 | 症状 |
---|---|---|
肝陽上亢(かんようじょうこう) | イライラ・ストレス・怒り | 片頭痛、こめかみの痛み、顔の紅潮 |
瘀血(おけつ) | 血流の滞り | 鈍い痛み、頭が重い感じ、慢性頭痛 |
風邪(ふうじゃ) | 気圧・風・寒さ | 首筋から後頭部にかけてズキズキ |
腎虚(じんきょ) | 体力不足・加齢 | 長時間の頭重感、集中力の低下 |
脾虚湿盛(ひきょしっせい) | 胃腸の弱り・湿気 | 天気の悪い日の頭痛、むくみ、眠気も併発 |
首・肩・頭の血流を改善
- 緊張型・気圧性・ストレス性の頭痛に
- 肩・首のこりを緩め、血液・リンパの流れを促進
自律神経を整えるツボを活用
- 頭痛の根本的原因である交感神経の過緊張にアプローチ
- 不眠・イライラ・冷えなどの改善にもつながります
ホルモンバランスや内臓調整
- 月経前の頭痛やPMSには、肝や腎の経絡を調整
- 胃腸の不調からくる頭痛にも対応可能です
自宅でできるむくみのセルフケア
◆ ホットタオルで首・目元を温める
→ 血流が改善され、緊張がやわらぎます
◆ 深呼吸・瞑想・ストレッチ
→ 自律神経をリセットし、ストレス性頭痛に効果的
◆ カフェイン・甘い物の摂りすぎに注意
→ 血管の収縮・拡張に影響し、片頭痛を引き起こす場合あり
頭痛は「体からのSOS」かもしれません
頭痛を薬で抑え続けると、根本原因が放置されたまま慢性化してしまう恐れがあります。
鍼灸治療では筋肉・内臓・自律神経・気血の巡りなどを総合的に整え、体質から変えていくことができます。
つらい頭痛、ぜひ一度ご相談ください。