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めまい・耳鳴り

「立ち上がるとフラッとする」「耳の中でキーンという音が鳴り続ける」
そのようなめまいや耳鳴りの症状を感じていませんか?

めまいとは、「自分や周囲がぐるぐる回るように感じる(回転性)」「ふわふわと浮いているように感じる(浮動性)」などの平衡感覚の異常です。
耳の奥にある「内耳(ないじ)」や、脳・自律神経のトラブルが関係しています。

耳鳴りは、実際には音がしていないのに耳の中で音を感じる症状です。「キーン」「ジー」「ゴー」という音が代表的で、片耳だけに起こることもあれば、両耳同時に感じる場合もあります。

めまいや耳鳴りは、多くの人が一度は経験したことのある不調ですが、放置しておくと日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
今回は原因や考えられる疾患、セルフケアの方法などをご紹介します。

1. 内耳の異常

内耳には「三半規管」や「耳石器」と呼ばれる平衡感覚を司る器官があります。これらが乱れることでめまいや耳鳴りが発生します。

2. 自律神経の乱れ

ストレス・不規則な生活・過労などが原因で、自律神経が乱れると、内耳の血流や神経伝達がうまく働かず、症状が出やすくなります。

3. 血行不良・首肩こり

首や肩周りの筋緊張が続くと、内耳や脳への血流が低下し、めまいや耳鳴りを引き起こすことがあります。

4. 加齢変化

加齢に伴って内耳の感覚器官や神経が劣化し、耳鳴りやふらつきが出ることがあります。

5. ストレス・精神的要因

過度なストレスや不安が脳の感覚処理に影響し、実際にない音を耳鳴りとして認識してしまうことがあります。。特に冬場や冷房の効いた室内に長くいるときは注意が必要です。

  • メニエール病:内耳にリンパ液がたまりすぎることで、めまい・耳鳴り・難聴が繰り返し起こる疾患。発作的に強い回転性めまいを起こすのが特徴です。
  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV):頭を動かしたときに短時間のめまいが出るのが特徴。内耳の耳石がはがれ、三半規管に入り込むことで起こります。
  • 突発性難聴:突然片耳が聞こえなくなるとともに、耳鳴りやめまいを伴うことが多いです。早期治療がカギとなります。
  • 聴神経腫瘍:聴神経にできる良性腫瘍により、耳鳴りや聴力低下、平衡感覚の障害が起こります。
  • 自律神経失調症:ストレスや生活習慣の乱れにより自律神経が乱れ、全身の様々な症状とともに、めまいや耳鳴りを訴える方が増えています。

◆ ストレスマネジメント

瞑想・呼吸法・趣味の時間を持つなどして、心と体をリラックスさせましょう。ストレスは自律神経を乱す最大の敵です。

◆ 首・肩周りのストレッチ

肩甲骨まわりをゆっくりと動かすことで、首や耳まわりの血流を改善し、症状の緩和が期待できます。

◆ 規則正しい生活リズム

十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な運動を心がけましょう。

◆ 耳マッサージ・ツボ刺激

・聴宮(ちょうきゅう):耳の前、口を開けたときにへこむところ
・翳風(えいふう):耳たぶの裏側
 優しくマッサージすることで、耳周囲の血流が良くなります。

めまい・耳鳴りは、日常生活の質(QOL)を大きく下げる症状です。
病院では原因が分からないことも多く、慢性化するケースも少なくありません。

鍼灸などの施術で、西洋医学でカバーしきれない不調に寄り添い、体質改善を目指します。
自然治癒力を引き出し、心と体のバランスを整える効果がありますので、ぜひ一度ご相談ください。

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