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自律神経の乱れ(自律神経失調症)

自律神経とは、呼吸・血流・内臓の働き・体温調節・睡眠などをコントロールしている、生命維持に欠かせない神経です。

交感神経:日中や緊張時に優位になる。心拍や血圧を上げ、集中力を高める。
副交感神経:睡眠時やリラックス時に優位になる。胃腸の動きや免疫力を高める。

この2つのバランスが崩れると、心身のさまざまな不調が現れます。

「病院では異常なし。でもずっと体調がすぐれない…」
「眠れない・疲れが取れない・めまい・頭痛が続く」
「気分の浮き沈みや、原因不明の体調不良に悩んでいる」

このような症状に思い当たる方、それは“自律神経の乱れ”によるものかもしれません。
現代社会において、自律神経失調症は年齢や性別に関係なく増加しています。

当院では自律神経を整えるような鍼灸治療も行っております。

「自律神経失調症」は、病名というより“状態”を表す言葉です。
検査では異常が出ないものの、多様な身体・精神的な不調が現れるのが特徴です。

身体面の症状

  • 頭痛・めまい・耳鳴り
  • 動悸・息苦しさ・胸の圧迫感
  • 胃腸の不調(食欲不振・便秘・下痢)
  • 肩こり・腰痛・関節痛
  • 手足の冷え・のぼせ・発汗異常

精神面の症状

  • 不眠・中途覚醒・早朝覚醒
  • 不安感・イライラ・落ち込み
  • 集中力の低下・倦怠感
  • 感情のコントロールがきかない

※症状が日替わりで現れる・検査で異常がないのも特徴です。

◆ ストレス

  • 過度な仕事や人間関係のストレス
  • 心理的なプレッシャー、緊張状態が続く

◆ 生活リズムの乱れ

  • 夜更かし・スマホの見すぎ・不規則な食事
  • 交感神経が過剰に働き、回復できない状態に

◆ ホルモンバランスの変化

  • 女性ホルモンの乱れ(月経・出産・更年期など)
  • 特に女性に多い理由の一つです

◆ 姿勢・身体のゆがみ

  • 首や背骨のゆがみは、自律神経の通り道を圧迫します
  • 肩こり・腰痛とセットで現れるケースも多い

東洋医学では、「気・血・水」のバランスや「五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎)」の状態から不調の原因を探ります。

体質主な特徴・症状
肝気鬱結(かんきうっけつ)ストレス・情緒不安定・イライラ・PMS
心脾両虚(しんぴりょうきょ)不安感・不眠・動悸・集中力の低下
腎陰虚(じんいんきょ)疲労・耳鳴り・のぼせ・更年期症状
気血両虚(きけつりょうきょ)疲れやすさ・冷え・立ちくらみ

▶ 自律神経を整えるツボを刺激

  • 交感神経の過緊張をやわらげ、副交感神経を優位に
  • 心身がリラックス状態になり、睡眠の質も向上

▶ 体質に応じた施術で根本からケア

  • 東洋医学的な問診を行い、「気・血・水」のバランスを調整
  • 一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイド施術

▶ 内臓・ホルモン・精神面へのアプローチ

  • 胃腸・心臓・肝臓・腎など五臓の働きを整えることで、多様な症状を包括的に改善

✔ 睡眠リズムを整える

  • 毎日同じ時間に起床・就寝。スマホは寝る1時間前まで

✔ 入浴でリラックス

  • 38〜40℃の湯船に15分。副交感神経が高まり、眠りやすくなります

✔ 呼吸法・ストレッチ

  • ゆっくり「4秒吸って8秒吐く」腹式呼吸で自律神経を整えましょう

自律神経の乱れによる不調は、薬だけでは改善が難しい場合があります。
鍼灸治療で身体を本来のバランスに戻していくことで、自然治癒力が高まり、不調がゆるやかに軽減されていきます。

「なんとなく不調が続く」「病院ではわからない症状がある」
そんなときは、一度当院へご相談ください。

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